発見

ユニバーサルによる革新

デュアルレーザー構成

ユニバーサルレーザシステムズ(ユニバーサル)の製品は、相互支援的でお客様を中心に考えたレーザー加工技術のエコシステムを基に作られています。これらの製品は歯車の歯のように完全にかみ合い、お客様それぞれに最適なレーザー加工ソリューションを提供します。


ユニバーサルの特許取得済みのデュアルレーザー構成は、複数のレーザー光源を使用するという根本的に異なる手法です。各レーザービームは、レーザーまたは別のアセンブリではなく、プラットフォーム内で結合されます。他のレーザーシステムにはないこの設計には、お客様にとってさまざまな利点があります。


  • レーザー加工能力の拡大

    ユニバーサルは、偏光を使用して複数のレーザー光源を単一ビームに結合することで、使用可能な出力範囲を500Wにまで大幅に増大します。さらに、2つのレーザー光源を備えたシステムにより、出力レベルや波長が異なるレーザーを結合できます。エネルギー供給率および最大出力は各レーザー出力レベルで異なるため、この機能はレーザー加工において大きな利点となります。たとえば、木材は低出力で燃焼すると炭化する傾向があるため、コントラストの高いマークが形成されます。高出力レーザーを使用すると、炭化とコントラストが低く抑えられます。高いコントラストと低いコントラストのマークは、どちらも木材を加工する際に役立ちます。出力の異なるレーザー光源を使用する利点についてのさまざまな議論については、Rapid ReconfigurationTMを参照してください。


    デュアルレーザー機能を搭載したレーザーシステムは、6倍以上の数のレーザー構成を提供します。レーザー出力および波長は独自に結合され、ユーザーの用途に最適なレーザー加工ソリューションを構成する追加オプションを提供します。柔軟性レベルの重要性は、いくら強調してもしすぎることはありません。たとえば、以下の場合に最適な結果を出すには、それぞれ独自のレーザー光源の組み合わせが必要です。


    • 厚みのある材料のレーザー切断:75Wの10.6µmレーザーx 2
    • 薄い材料の精密切断:10Wの10.6µmレーザーx 2
    • ハイスループットのラスターマーキング:SuperSpeedを使用した任意出力の10.6µmレーザーx 2
    • プラスチックのレーザーマーキングおよび切断:30Wの9.3µmレーザーx 1および75Wの10.6µmレーザーx 1
    • 薄膜のレーザー切断および選択層アブレーション:10Wの10.6µmレーザーx 1および30Wの10.6µmレーザーx 1
    • 木材の2トーンマーキング:10Wの10.6µmレーザーx 1および75Wの10.6µmレーザーx 1
    シングルおよびデュアルレーザーシステム構成に対する
    数多くの使用可能な出力と波長の組み合わせ
    シングルレーザー構成とデュアルレーザー構成の比較
  • 信頼性の向上

    ユニバーサルは長年にわたって、信頼性の高い高品質レーザー光源を製造しています。しかしながら、すべてのレーザー光源には保守点検が必要です。デュアルレーザー構成は、本質的に冗長なレーザーシステムを提供することによって、ダウンタイムを基本的になくします。1つのレーザー光源を交換または修理する必要がある場合でも、他のレーザー光源は引き続き操作できます。レーザーの保守点検が完了したら、レーザーを再度インストールして、以前の出力レベルに戻すことができます。

  • レーザーシステム性能の向上

    他のレーザーシステム(レーザーカッターレーザー彫刻機、またはレーザーマーカーとも呼ばれる)では2つのビームがキャリッジで結合されますが、デュアルレーザー構成のレーザー切断機、彫刻機、マーカーではシステム内で結合されます。このことから、ユニバーサルの光学部品は小型・軽量化が可能なため、システムの性能が向上します。

    デュアルレーザー構成システム

    偏光コンバイナーを使用して両レーザーを組み合わせてクロス偏光ビーム出力する、デュアルレーザー構成のレーザーシステム

    レーザー材料加工の観点からは、直線偏光のレーザーエネルギーは、非対称な材料相互作用を引き起こす可能性があります。例えば、材料を通して切断を行う直線偏光のビームは、しばしば一つの方向では他の方向よりも幅広く切断します。デュアルレーザー構成ではこの効果を利用して、同じレーザーシステムに2台のレーザーを搭載してクロス偏光ビームを作成し、加工の進行方向に関係なく一定の切断幅を作り出すことができます。

  • 他のユニバーサル独自機能の有効化

    デュアルレーザー構成を使用すると、お客様は、ユニバーサルソフトウェアの多様な機能と共に、SuperSpeed™、Multi-Wavelength™、MultiWave Hybrid™技術などのさまざまなユニバーサル独自の機能や技術のユーティリティを最大限に活用することができます。デュアルレーザー構成は、2つの異なるレーザー光源を単一システムで並行して個別に選択できるため、Rapid Reconfigurationの利点を生かすこともできます。この技術のエコシステムを見れば、お客様の可能性、柔軟性、収益性を最大限に高めるという目的で、ユニバーサル製品すべての設計および構造につぎ込まれた配慮の度合いの高さがわかります。

  • 投資の保護および最適化

    ほとんどのお客様はデュアルレーザーシステムを導入されますが、単一レーザー光源しか使用していません。時が経つにつれて事業が拡大すると、レーザー加工能力や生産性を向上させるために、第2のレーザー光源を購入することがあります。他のレーザーシステムを使用している場合、新しいレーザーを購入すると、既存のシステムに簡単にインストールできないため、お客様が既に所有しているレーザー光源のメリットを生かすことができません。デュアルレーザー構成なら、このような問題は発生しません。過去にユニバーサルから購入されたレーザー光源の多くは、ユニバーサル製システムとの互換性が確保されています。つまり、今後発売されるレーザーシステム構成に対して長期的なレーザーの互換性と無限の可能性をもたらすことにより、これまでのレーザー光源への投資を未来につなげることができます。


    デュアルレーザー構成が搭載されたレーザーカッター、彫刻機、マーカーにより、お客様の投資が非常に柔軟性の高いものとなります。たとえば、お客様は、特定用途のニーズに応じて、混合ワット数ではなく同一ワット数のレーザーを購入できます。デュアルレーザー構成を導入すると、今後のアップグレードが非常に簡単になり、アップグレードによってスループットの利点が得られるだけでなく、2つのレーザー光源を備えることに関連するあらゆる加工上の利点も享受できることを十分に理解したうえで、より経済的なオプションを選択できるようになります。