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レーザー技術の基礎

レーザー加工

=レーザー加工はレーザーエネルギーを使用して素材の形状や外観を変質させます。このレーザーを使った素材の変質法には多くのメリットがあり、迅速なデザイン変更、機器の再設定なしでの商品製造や、製品の品質向上などが挙げられます。また、レーザー加工は数多くの素材に対応できるというメリットもあります。対応可能な素材・材料は、セラミックス、合成物、プラスチック/ポリマー、接着剤などの非金属から、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼、チタンなどの金属まで多岐にわたります。

レーザーエネルギー ‐ 素材の相互作用

レーザーエネルギーと素材の相互作用による効果は、レーザー波長、パワーレベル、および素材の吸収特性と化学組成に強く依存します。

レーザー加工での一般的な波長は、CO2レーザーの10.6ミクロンと9.3ミクロン、ファイバーレーザーの1.06ミクロンです。各レーザーの種類で使用可能なパワーレベル範囲があり、レーザーエネルギーと素材の相互作用を最適化することが可能です。ただし、素材の吸収特性や化学組成、および期待される加工成果によって、レーザーの種類や出力レベルの選択は大きく影響されます。

レーザーエネルギーと素材の相互作用とは、素材のアブレーションまたは素材の変質、あるいはその両方です。

レーザー素材の相互作用

素材のアブレーション

この物理的プロセスは素材を除去します。素材は上面から底面まで完全に除去されるか、素材の上面から特定の深さまで部分的に除去されます。素材のアブレーションは、レーザー切断、彫刻、および深さのあるマーキングに使用されます。

レーザー素材

素材表面の変質

素材の特性か外観、またはその両方を変造する物理的プロセスです。素材変質は、素材の外観や特性を変えることで素材表面上にマーキングする目的で使用されます。

切断、彫刻、およびマーキングは、一般的なレーザー加工と呼ばれています。素材の適合性によって、ひとつの素材に対して単一レーザー加工、または複数加工の組み合わせを適用することができます。